包茎治療
包茎とは、男性器の亀頭が包皮に覆われ、露出しない状態をいいます。
新生児はほとんどが包茎で、成長とともに包皮が剥けて亀頭が露出するようになりますが、成長段階は人それぞれであるため、包茎の状態で止まる場合があります。
狭窄の伴わない仮性包茎は治療の適応ではありませんが、狭窄を伴う包茎を放っておくと、包皮の内側に恥垢や細菌が蓄積して不衛生な状態になったり、炎症を起こしたりすることがあります。
最近では、将来ご自身が介護される状況になったときを考えて、陰部を清潔に保つために治療される方もいらっしゃいます。
包茎の種類
仮性包茎
正常時は亀頭が包皮に覆われているものの、包皮を簡単に剥くことができ、亀頭の全体を露出させることが可能です。包皮を剥く際に痛みはありませんが、放っておくと包皮は元に戻り、亀頭を覆ってしまう状態をいいます。
正常時にだけ包皮を被っている状態から、勃起時にも包皮を被っている状態まで、程度の差はあります。
日本人男性に一番多いといわれています。
起こりうるトラブル
容易に亀頭を露出できるため、清潔にすることは可能ですが、包皮が戻る際に陰毛を巻き込むなどして、炎症を起こす可能性があります。
真性包茎
正常時においても勃起時においても、亀頭が全く露出できない状態をいいます。
真性包茎には先天的な要因と後天的な要因があります。先天的な要因は、包皮の先端である包皮口が狭く、皮を剥くことができない状態を指し、後天的な要因は、糖尿病等に伴う亀頭包皮炎の頻発などにより、包皮口が狭くなっている状態を指します。なるべく早く治療されることが望ましいです。
起こりうるトラブル
常に亀頭が覆われているため、恥垢が溜まりニオイの原因になります。また、雑菌が包皮の内側に溜まるため、包皮炎などの炎症を起こしやすいです。性交時の痛みの原因にもなります。
カントン包茎
真性包茎より包皮を剥くことができるものの、包皮口の大きさが足りないために、仮性包茎のようにスムーズに剥くことができない状態をいいます。
無理に剥くと亀頭を露出させることができる場合もありますが、包皮口が狭いために、亀頭部分を締め付けてしまうことになり、維持が困難です。
起こりうるトラブル
包皮口が狭いために亀頭が締め付けられ、うっ血して亀頭が腫れることがあります。酷い場合は細胞の壊死に繋がります。
その他 包皮の癒着
性感染症を含めた陰部のいぼ
※当院では亀頭増大、長茎術は行っていません。
尚、長茎術を希望される方にはVIO脱毛をお勧めしています。
包茎治療の流れ
①医師による診察
- 診察
- 内服薬の確認
- 血液検査等(必要な場合のみ)
②手術日程を調整
③手術
日帰り手術です。
背面切開、環状切開ともに対応可能です。
※当院の包茎治療は15歳以上の方が対象です。
医療費について
真性包茎、嵌頓包茎の方は保険診療での手術(背面切開のみ)も対応いたします。
環状切開 88,000円 (税込)(診察、投薬、再診料含む)
他院修整など 応相談
診察のみの方は初診料3,300円(税込)です。
※自費診療の価格は予告なく変更することがあります。
※仮性包茎の場合は保険適応になりませんので自費診療です。
※真性包茎の方の環状切開は自費診療での対応になります。
※手術希望の方は、お薬手帳、健康診断等直近の検査結果を持参してください。無い場合は、自費での採血等術前検査が必要となることがあります。