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PSAが高いといわれた

PSAとは

近年、前立腺癌の増加に伴い、PSA(ピーエスエー)という言葉を健診などで聞くことが増えているかと思います。

PSAは前立腺特異抗原、prostate-specific antigenの英語の頭文字からとった略語で、男性だけにある前立腺という生殖器官の上皮細胞でのみ産生されるたんぱく質です。

多くは精液中に分泌され、精液のゲル化に関係していますが、一部が血液中に取り込まれ、その値によって「PSAが高い」と指摘されることがあります。

PSAが高いと言われたら前立腺癌なのでしょうか?

PSAは「前立腺に特異的」ではありますが「前立腺癌に特異的」ではありません。

PSAは前立腺癌ではほとんどの場合上昇しますが、前立腺肥大症、前立腺炎、尿が全くでない状態(尿閉)などの場合にもPSA値は上昇することがあります。また、射精や自転車といった前立腺への機械的な刺激によっても影響を受けることがあります。

「PSAが高い=前立腺癌」というわけではありませんが、PSAが高い疾患の中で、もっとも見落とせない疾患が前立腺癌となります。

PSAが上昇していたら前立腺癌の可能性はどれくらいありますか?

PSAの基準値としては一般的に4.0 ng/mlという値が用いられ、これ以上の値では精密検査が必要となります。

ケースバイケースではありますが、一般に

▲PSA4~10ng/mlの間では4人に1人が前立腺癌

▲PSA10~20ng/ml以上になると2人に1人が前立腺癌

▲さらに高値になればなるほど前立腺癌の割合は高くなる

ことが知られています。

PSAが高い場合、どのような検査がありますか?

PSA値が上昇していた場合、問診、血液検査、画像検査などでなぜPSAが上昇しているのかを診断することが重要になります。

●当院の場合:

・PSAをもう一度測定し、値の変化をみる。

・直腸診。前立腺が腫大しているかどうか・硬い部分があるかどうかの確認。

・超音波検査で前立腺のサイズや形態を観察。

・症状や検尿などで前立腺に炎症があるかどうかなどを判断。

こうしたことを総合的に考慮して、癌が疑われるようであれば、さらに精密検査(MRIや前立腺生検)が勧められ、肥大症や炎症など他の原因が考える場合にはその疾患の治療を行います。

PSA F/T比とはなんでしょうか?

PSAは血液中でさまざまなタンパク質と結合しており、一部がPSAそのものとして血液中に存在し遊離型PSAと呼ばれます。PSA全体にしめる遊離型PSAの割合をPSAの遊離型/全体比(フリーPSA/トータルPSA:F/T比:エフティー比)と呼んでいます。

基準値を25%とし、それより低い場合には癌の確率が高く、高い場合には前立腺炎や前立腺肥大症の可能性が高いとされています。

前立腺精密検査で「異常なし」といわれたらもう大丈夫?

前立腺の精密検査で「癌はありません」といわれたら、とりあえず一安心です。

ただ、前立腺生検にしても前立腺癌の部分の組織が取れていない場合は「異常なし」の結果が出ます。特に、小さな癌の場合、一度の検査ですべて発見できるわけではありません。

また、PSAは炎症が原因での高値以外はあまり下がることはありませんので、PSA高値の場合はPSAの定期的な経過観察を、徐々に上昇してくるような場合には再度の精密検査が必要になります。

 

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