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夜間、何度も排尿で起きる

夜間頻尿とは

夜間、排尿のために何度も起きなければならない症状を夜間頻尿といいます。排尿に関わる症状のうち最も頻度の多いもので、40歳以上の男女で、約4,500万人が夜間1回以上排尿のために起きる夜間頻尿の症状を有し、加齢とともに頻度が高くなります。

夜間頻尿は、日常生活において支障のある、困る症状です。

特に夜寝ている間に2回以上トイレに行く夜間頻尿は、寝不足に繋がり転倒などのリスクも増加し生活の質を低下させるため治療の対象としています。

夜間頻尿でお困りの方は日本の50歳以上で2人に1人ですが、どうせ病院に行っても改善しない、年のせいと諦めている方は非常に多いと感じております。

夜間頻尿の治療、特に夜間多尿の治療は難しい場合もありますが、適切な生活整備、治療で改善する方も多くいらっしゃいます。

夜間頻尿のリスク

夜間頻尿から睡眠不足になる方も多く、生活の質が低下します。また寝ぼけてトイレに行くことで高齢者の転倒や骨折につながるケースもあります。

また、深い睡眠を取れないことで成長ホルモンの分泌が減り、骨や筋肉の健康を損ないます。また、交感神経が優位になることで高血圧や糖尿病となる傾向にあり、近年は死亡率との関連も示唆されています。

夜間頻尿の原因

多尿(夜間多尿:夜間の尿量が多いこと)

多尿による夜間頻尿は尿量が多くなるために、夜間トイレに何度も起きるもので、朝起床時の尿量も含めた夜間の尿量が1日総尿量の1/3以上になり、1回の排尿量は正常です(150~200ml以上)。

多尿の原因としては、糖尿病などの内分泌疾患、水分の摂り過ぎなどがあり、特に夜間の尿量が多くなる夜間多尿の原因としては、高血圧、うっ血性心不全(心臓の働きが弱った状態)、腎機能障害などの全身性疾患、睡眠時無呼吸症候群(睡眠時に呼吸が一時的に止まる病気で、いびきをかく人によくみられます)などがあります。

膀胱容量の減少

膀胱容量の減少は、少量の尿しか膀胱に貯められなくなるもので、過活動膀胱や前立腺炎、膀胱炎などで膀胱が過敏になるために起こります。過活動膀胱は膀胱に尿が少量しか溜まっていないのに膀胱が勝手に収縮してしまう病気で、脳卒中、パーキンソン病などの脳や脊髄(せきずい)の病気で膀胱のコントロールが効かなくなる、前立腺肥大症による排尿障害のために膀胱が過敏になる、などの原因で発生しますが、膀胱の老化現象としておきたり、原因が不明(明らかな基礎疾患がない)のことも少なくありません。

睡眠障害

トイレに行きたいから目が覚めるのではなく、眠りが浅くてすぐ目が覚めてしまうために、目が覚めるごとに気になってトイレに行くものです。

検査

IPSS(International Prostate Symptom Score)

世界共通で使われている排尿状態、前立腺肥大症の症状の客観的な評価法としては、 IPSS(国際前立腺症状スコア)とQOL(困窮度)スコアを調べることで 重症度が判定できます。治療方針の決定や治療の効果の判定の参考となります。

OABSS(overactive bladder symptom score)

過活動膀胱症状質問票です。尿の回数、我慢の難しさなどのスコアを調べることで重症度の判定、治療効果の判定ができます。

排尿日誌

朝起きてから翌日の朝まで、排尿した時刻とメモリ付コップなどで測定した排尿量を日記のように記録するものです。1回の排尿量(膀胱に溜めることができる膀胱容量)と排尿回数を知ることができ、おおよその原因を知ることができます。7日間程度の記録が望ましいですが、3日程度の記録でも構いません。

腹部超音波検査

腹部超音波検査は、膀胱内に結石や腫瘍がないか、前立腺の肥大、残尿はないかなどを調べます。結石や腫瘍があるだけで膀胱刺激となり蓄尿障害の原因になります。

尿検査

尿路感染も膀胱刺激となり蓄尿障害の原因になるため、尿検査も非常に大切な検査となります。

血液検査

生活習慣病や前立腺がんの有無の確認を確認するため血液検査を行います。

治療

夜間多尿の場合

高血圧、心疾患、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群などによる夜間多尿の場合は、基礎疾患の治療が重要です。また、水分を摂ると血液がサラサラになり、脳梗塞や心筋梗塞が予防できると信じて寝前や夜間にたくさんの水分をとる方がいますが、水分の摂りすぎで頻尿になっている場合は水分を控えることが必要です。それでも改善が難しい方には朝の利尿剤投与や抗利尿ホルモン剤等の投薬治療を検討します。

膀胱容量の減少

過活動膀胱では、膀胱の勝手な収縮を抑える薬剤(抗コリン薬、β3作動薬)を服用します。

男性の場合は、スムースな排尿を促し、残尿を減らす目的で前立腺肥大症の治療薬(α1ブロッカーなど)を服用する場合もあります。

睡眠障害

睡眠障害による夜間頻尿には、睡眠薬の内服も有効ですが、よく眠れるような環境の整備や日中の運動、昼寝の禁止など生活リズムの改善も重要です。

夜間頻尿が治ると生活の質が変わる

夜間頻尿でお困りの患者様は日本の50歳以上で2人に1人ですが、どうせ病院に行っても改善しないと諦めている方は非常に多いと感じております。

夜間多尿の治療、特に夜間多尿の治療は難しい場合もありますが、適切な生活整備、内服治療で改善する方も多くいらっしゃいます。

 

夜間頻尿でお困りの方は一度かかりつけ医にご相談ください。

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