内科
風邪症状、頭痛、腹痛などの急性期症状から、生活習慣病、慢性疾患まで幅広く対応しています。
生活習慣病を早期発見・治療することで、慢性腎不全などの重大な疾患のリスクを軽減することができます。
主な生活習慣病
高血圧症
一時的な血圧上昇ではなく、安静時にも慢性的に血圧が高い状態が続いていることです。
基準としては、最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上を指し、どちらか一方がこの値を超えている場合は高血圧症とみなされます。
放置していると、動脈硬化が起こり、脳梗塞や脳出血、狭心症や心筋梗塞、慢性腎不全などの重大な疾患につながることがあります。
症状
ほとんどの場合は自覚症状がありません。
肩凝り・めまい・動悸・息切れなどの症状がみられることがあります。
脂質異常症 (高脂血症)
血液中のコレステロールや中性脂肪が過剰になっている状態です。
LDLコレステロールが140mg/dl以上、HDLコレステロールが40mg/dl未満、中性脂肪が150mg/dl以上のいずれかに該当する場合は脂質異常症とみなされます。
放置していると、動脈硬化が起こり、脳梗塞や脳出血、狭心症や心筋梗塞、慢性腎不全などの重大な疾患につながることがあります。
症状
ほとんどの場合は自覚症状がありません。
糖尿病
インスリンというホルモンの作用が低下し、血液中のブドウ糖の濃度が高くなっている状態です。
放置していると、全身の毛細血管が詰まったり、動脈硬化が進んだりします。狭心症や心筋梗塞、慢性腎不全、失明、足の切断などの合併症につながることがあります。また、血糖値が著しく高い場合は意識障害を引き起こすことがあります。
糖尿病の種類
糖尿病には、1型糖尿病と2型糖尿病があります。
・1型糖尿病
インスリンが膵臓からほとんど分泌されなくなることにより、血糖値が高くなります。
何歳でも発症し、若年者に多い糖尿病です。
・2型糖尿病
膵臓からのインスリン分泌量の低下や、インスリンの効果が低下することで、血糖値が高くなります。
成人に多い糖尿病です。
遺伝的な影響に加え、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの生活習慣の影響があるといわれています。
症状
血糖値がかなり高くなければ症状が現れず、ほとんどの場合は自覚症状がありません。
高血糖における症状は、
- 尿の回数が増える
- 喉が渇く
- 体重が減る
- 疲れやすい
- 手足のこむら返り
などがあげられます。
慢性腎不全
血液をろ過して老廃物を取り除く腎臓の機能が低下してしまった状態です。
様々な原因がありますが、高血圧による腎硬化症や糖尿病による糖尿病性腎症など、生活習慣病が大きく関わるといわれています。
早めに治療を開始することで、透析療法への移行を遅らせることができます。
症状
初期は夜間頻尿、疲労、倦怠感、貧血などの症状がみられます。
腎機能がさらに低下すると、吐き気や食欲不振、浮腫、搔痒感、皮膚の色素沈着、呼吸困難、高血圧などの尿毒症と呼ばれる症状が現れます。
ネフローゼ症候群
尿から多くのたんぱくが漏出し、血液中のたんぱくが減り(低たんぱく症)、その結果、むくみが起こる疾患をネフローゼ症候群といいます。
ネフローゼ症候群の診断にあたっては、一般に腎生検を含めた詳細な検査が行われます。
治療
原因に応じて、対症療法(安静・塩分制限・利尿薬)やステロイド治療などを行います。
生活習慣病の予防
生活習慣病は、偏った食事・運動不足・飲酒・喫煙・ストレスなどが原因となるため、日々の生活を改善することで予防できます。
また、定期的に健康診断を受け、疾患の早期発見・早期治療に努めましょう。